もっとゆるゆるTCG 

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2016/11/13 00:42

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_ひなた

旦那様の顔がバツの悪そうな顔になっている。
あぁ、またか。そう思ってしまう。
「非常に申し訳ないんだが、もう明日には出かけようと思う。ヘルもその為に一緒に帰ってきたんだ」
深海に沈んでいくかのように気持ちが一気に落ちる。
シンクの隅にある水滴が珪素でくすんでいる。
また、ひとりぼっち。。
だけど旦那様を困らせる訳にはいかない。
あの時のようにしてはいけない。
「そうなんですね。朝は早いんですか?」
「そうだな…」
目の前に置かれた新しく盛られたカレーを前にスプーンを持ったまま硬まっている
「なぁ、メイ、一緒に外に出るか?」
真剣そのものの目つきでこちらを見つめてくる。
「え?」
思いもよらない言葉で無意識に出てしまった。
「ヘルの話や書斎にある本だけでは物足りなくないか?一度は目で見てみたいとか思わないか?」
「思う時はありますけど…」
「怖いか?」
確かに怖い。
外の世界は本やヘル姉様からの情報で留まっている。
一切の経験がなく、未知に等しいのである。
百聞は一見に如かずと遠い異国の言葉があるがまさにその通りである。
「それもそうですが、迷惑じゃないですか?」
「そんな事ある訳ないだろう、それに怖くたってヘルと俺が一緒だ。大丈夫だよ」
「本当にいいんですか?」
「私は一向に構わないよ、むしろメイのご飯が食べれるなら大歓迎さ」
外は怖い。
けど一人じゃない。
両者を天秤にかけてみるが答えは分かっている
「行きます。外の世界を見てみたいです」
「なら決まりだ。メイは明日の準備して早く寝て休まないとな、慣れてないことはかなり疲れるから」
はやる気持ちが弾けそうになるのを抑えながら、顔には出ていたかもしれないけど、止まっていたスプーンも動かし始める。
「ごちそう様です。食器はシンクに置いといて下さい。私はお風呂に入ります」
「おう、いってらっしゃい」
自然と早足になる。
タン、タン、とリズムを刻むスキップになる。
そのままお風呂場へと向かい、手際よく服を脱ぎ、浴場に入る。
温謐の空気がその場を包み込んでいる。
「ねぇ、満月さん。今の私は貴方のように満たされてる。でも絶対に欠けたりしないわ。」
満月は雲に覆われて見えなくなってしまった。