もっとゆるゆるTCG 

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2016/11/13 00:42

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Mr.を名乗る者。



次の日の朝、出発に向けて気が昂っていたメイは普段よりもずっと早く起きてしまった。
まだ日も昇っておらず、城内のあらゆるものが寝静まっている。
しかし、メイの眠気はとうにどこやらへと飛んでいってしまい、2度寝する気にはなれない。
「こんなに早く目が覚めちゃうなんて…まるで遠足の当日みたいね。」
そう呟いてメイはうふふ、と笑う。
無論『メイ』は遠足に出かけた事も無ければ城の外に出た経験も無い。
いつの頃かヘルが話に聞かせてくれた遠足という言葉を使ってみたかっただけだ。
「でも、そうなるとこのお城とも当分お別れね……。」
そう思うと、目に入るお城の調度品がメイに優しく手を振っているような、名残惜しい気持ちになる。くすぐったい。
「そうだわ。お別れにお城を散歩しましょう。」
この城の各所は掃除をするために日頃から見慣れているが、しばしの別れとなれば違った気分にもなるだろう。
この考えはとてもいいように思えた。
「旦那様やヘル姉様を起こさないようにしないとね。」
メイは静かに部屋を出て、長い廊下をぺたぺたと歩いていく。
あの花瓶も、そこの絵画も、床に敷いてある絨毯ですら愛おしい。
旦那様のために掃除を怠ったことはない。彼らはみな埃のひと欠片もなく、それがメイには晴装束を着ているように思えた。
いったいいくつの部屋に挨拶を終えただろうか。まだ日は昇らない。
「なんだか寒い。いくら早朝でもここまでは冷えないと思うのだけれど……」
ふいに、目の前に広がる廊下が怖いと感じる。壁掛けの蝋燭はいつも通りに廊下を照らしており、暗いわけではない。
しかしその蝋燭も頼りなさげに揺らめいている。
と、目の前に人が現れた。
突然、『何も無い所』に出てきたのだ。
その人物は片手にステッキを持ち、黒いマントを羽織り、黒い帽子を被ったその人物は笑った顔をした仮面を付けていた。
本来、孔が空いているはずの仮面の目と口の部分はただただ青い。いや、蒼い。
突然の出来事にメイが固まっている間にその人物は話し出す。
「ご機嫌麗しゅう。奥様。いえ、メイ様と言った方が良いですかね。」
そう言いながらその人物は被っていた仮面を外す。出てきたのは薄ら笑いを浮かべた男の顔だった。
「失敬。仮面を着けたままでしたね。改めまして、わたくしはペルソナと申します。」
ペルソナは恭しくお辞儀をする。