もっとゆるゆるTCG 

もっとゆるゆるTCG 

173
2016/11/13 00:42

Lobi編集部おすすめ!最新ゲーム情報

【重要】サービス終了のご案内

【運営からのお知らせ】【残り2日】Yay!にアカウントの移行をお願いいたします!

【運営からのお知らせ】終了まであと6日、Yay! x Lobi 統合記念キャンペーン!

【運営からのお知らせ】Yay!登録後、アカウントの保存をお忘れなく!

【運営からのお知らせ】Yay! x Lobi 統合記念キャンペーン開催中!

最新ゲームニュースをもっと見る
もっとゆるゆるTCG  トップに戻る
テラ)グリガス

「ちょっと待ってくださーい!」
食い物を熱させろとねだっているかのように強く強く沸き立ち続けている鍋に龍神を投入しようとした瞬間、3人の耳に叫び声が響いた。声の方向を見ると、巫女のミカさんがこちらに向かって必死な表情を浮かべながら駆けつけてくる。
「龍神様は私達の大切な神様なんです!確かに今こそ暴れてはいますがこれまで数々の局面で私たちを助けてくださっています!殺さないでください!」
息を切らしながらも巫女は必死に懇願する。しかし、状況が状況。ご主人様も姉様も龍神を生かしては置けないという考えのようだ。私も、できれば生きていてほしいとこそ思っていたが暴れられると困るどころの騒ぎでは済まないことは重々承知していた。
「気持ちはわかる。だが私達は龍神を弱らせた。それでも洗脳は解けないんだ。もうかつての龍神様は帰ってこないと思った方がいい。この村には魔法の王もいるだろう。君達も彼らの元で生きていけばいいじゃないか。」
「いや、まだです、私はまだ諦めません!龍神様が力を失っていらっしゃる今こそ祈りを捧げるのです。そうすれば龍神様は応えてくださるに違いありません!」
「祈るだと?随分と原始的な手法だな。そのようなことで龍神が正気を取り戻すとは到底思えん。」
ヘル姉様は冷淡にも見えるが、合理的ということもできる反応を見せた。
「そんなことないです!祈りを捧げることで私達龍神巫女は龍神様と心を通わせてきたのです!今こそ信仰をお見せするときなのです!龍神様が暴れそうになるまでの間だけでもいいですから!」
「……勝手にしろ。だがその代わりちょっとでも龍神が力を取り戻し暴れる兆候を見せたらその瞬間私が鍋にブチ込むからな。わかったな?」
ヘル姉様も譲歩の姿勢を見せる。だが見た感じ、姉様の反応は言い分を理解したというよりできるわけないだろうという感情が含まれているようにも感じた。ミカさんは静かに頷くとその場に座り、祈る姿勢をとった。
ミカさんが祈りを捧げるその姿を前にして、そこにあるのは静寂ばかり。その静寂が保たれたまま、しばらくの時間が過ぎた。その間龍神は、力も正気も取り戻せないままでいた。どちらが先に彼のもとへと帰ってくるのか。私にはただ見ていることしかできなかった。