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攻殻機動あざらし

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「……足元で鳴き声を放つ獣の音に耳を傾け、”何者”と聞くとは酔狂にも程がある。嗚呼、なれば俺もお前と話さねばなるまい。」

明確な『言葉』を発するあざらし?を認めて驚く周囲を他所に、その獣は一点に警備員のみに関心を示して彼の顔を見上げた。声に似合わない口の大福が、言葉の発音に合わせてモソモソと動くのがよく見えるだろうか。

「お前は知らぬ場所の話だ。遠くとも近くとも言えぬ、隣にあってその目に見えぬもの。消え失せようとしながらも、未だ存在を保ち続けようと足掻く女の夢だ。俺はそこから遣わされた者……らしいな。興味こそ無ければ方法も知らない。与えられた命ただ1つ、”奪え”とだけ。」

自分の事であるにも関わらず他人事で編まれる言の葉の羅列。その意味が相手に伝わるかなど考えて居らず、警戒する相手に淡々と自分の持つ真実を語っていく。
”奪え”ーーその言葉が紡がれた瞬間、獣の白い綿毛のような体毛がブワッと逆立ち、体毛の間からパリッと乾いた音を立てて細い漆黒の影がジグザグの軌道を描きながら空間へと走り抜け、何にも衝突する前に消滅した。強い意志を持つ言葉という媒体を得た魔力が脆弱な魔術となって外へと漏れ出てしまったのだ。

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