【感染×少女】愚痴吐き場【グル詳細必読】

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2017/06/19 02:16

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kiliru


(まずい!こいつ、私よりーー!)

後手に回り、体勢が悪い中で私の攻撃を受け止めた来栖崎が距離を取ろうとするのは当然だった。
蹴りーーが読まれているのは想定内。
そちらに注意が向けられた瞬間、私は刀と競っていたトンファーを力任せに押し込んだ。
反射的に刀が押し返されるのに合わせ、私は旋回させた左のトンファーを叩き込む。自分の力で体勢を崩した来栖崎はそれを躱すことも、受けることもできずに今度こそ吹き飛んだ。

「甘噛!もう止めろ!」

近くまで彼が来ていたことは知っていた。
伸ばされた手を見る。
掴みたくて。伸ばして欲しくて仕方のなかったあの人の手。
それが目の前にある。掴めば握り返してくれるはずだ。
けれど、私はそれをひらりと躱した。
そして、顔面に目掛けてトンファーをーー

ーー振り下ろすことはなかった。
本当に紙一重。当たらなかったことが奇跡のような距離で甘噛綴のトンファーは止まっていた。

「ふ、ざケっ…ルナ……ッ!」

絞り出すような声は、それまでテレビを見るような感覚でいた私が久しぶりに自分を取り戻した声だった。
腕が震える。目の前の人に殴りつけようとするそれを、私は全力で止めていた。

「甘噛……?」
「わ゛たぐしがッ、誰をコロしたどしでもッ!サン様をッ!!」

コロス

「黙りッなさ…!コロスッ、わけ…ガッ!」

目の前が真っ暗になる。
自分が何処にいるかもわからない。奥で見ることすら許さないというのか。
何処の誰が!

「甘噛!早く、僕の血を飲むんだ!そうすれば!」

その言葉に涙が溢れた。
もう、遅いのだ。それがわかる。
だから、私は小さく首を横に振った。
今、サン様の血を飲めば、正気になる前にサン様を噛み殺す。間違いなく。
それを許すことは出来ない。出来ないのだ。
明滅する視界の中、最後にその姿を正しく残しておきたかったのに、滲んだ視界は好きな人の姿を映すことすらしてくれない。

「来栖崎ひさぎィーーッ!!」

だから、私は世界で一番好きな人の手を取らずに世界で一番嫌いな女の名を叫ぶ。

「何よ」