冬痕
冬痕 goo-ed this chat of アークナイツ【Arknights】.
メスガキちんちんイキリオタク
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【ハグの日】 「知ってるかドクター、今日はハグの日らしいぞ?」 任務の帰り、隣を歩くすぱーくが言い出した。 世間話だろうか。ロドスまでの道のりは長い、気を使ってくれたのだろう。 「何だそれは、祭日か?」 「いや、言葉遊びみたいなものだ。勝手に俺がそう言ってるだけ。だが、これが結構認知度が高くてな…今日のお前は誰かに抱擁されるかもな」 「生憎と俺には抱擁を交わすような相手は居な…」 ドクターが言いかけたところで、隣から彼の目の前に飛び出た すぱーくが振り向いて、そのままドクターを抱き留める。 グルリ特有の柔らかい身体、背中に手を回され身体全体が心地良さを訴える。胸の上に彼の頭、艶やかな髪からは軽く汗の交じった甘い芳香が香る。 「お、おい。すぱーく…」 苦し紛れに名前を呼ぶと、彼は顔を上げ「へっ、すまないな」と笑い両手を離す。 「まあ、こういう日だ。ドクターには日頃世話になってるからな。俺なりのサービスだ。…ハハッ、そう照れるな。」 「照れてなどない」 「ならばその顔を隠せ、嬉しい時は素直に礼を述べて享受するものだ。ほら、いくぜ」 そう言い、彼はスタスタと前を行く。 どうやら俺は、柄にもなく赤面してたらしい。すぱーくに一枚噛ませられてしまった。 してやられた。そう思いながらも、心の奥底で彼に包まれた時の心地良さ。そして、何故あの時抱き締め返してやらなかったのか、そんな少しの後悔がドクターの中に残るのだった…